1.Java暗号化拡張機能による暗号
選択した暗号化アルゴリズムにあった長さの秘密鍵で暗号化する方法を説明します。
以下も別途説明しています。
・パスワードなど任意の長さのデータから必要な長さの鍵を生成して暗号化する、「パスワードベース暗号化」[http://www.trustss.co.jp/Java/JEncrypt123.html]
・Javaで暗号化したデータをWindows APIで復号する方法[http://www.trustss.co.jp/Java/JEncrypt130.html]
以下も別途説明しています。
・パスワードなど任意の長さのデータから必要な長さの鍵を生成して暗号化する、「パスワードベース暗号化」[http://www.trustss.co.jp/Java/JEncrypt123.html]
・Javaで暗号化したデータをWindows APIで復号する方法[http://www.trustss.co.jp/Java/JEncrypt130.html]
1.2.2 暗号鍵を指定して暗号化する
ここで説明する暗号化では、指定した暗号化アルゴリズムの秘密鍵そのものを指定しますのでそのアルゴリズムが必要としている長さ(バイト長)の秘密鍵を指定することが必須です。
パスワードから必要な長さの秘密鍵を生成することもできますので、こちらもご参照ください。
サンプルでは、"DES"暗号化アルゴリズムを使用します。他の利用できる暗号化アルゴリズムは、1.2.1の暗号化準備を参照してください。
以下に、暗号化のコードを記します。
パスワードから必要な長さの秘密鍵を生成することもできますので、こちらもご参照ください。
サンプルでは、"DES"暗号化アルゴリズムを使用します。他の利用できる暗号化アルゴリズムは、1.2.1の暗号化準備を参照してください。
以下に、暗号化のコードを記します。
import javax.crypto.Cipher; import javax.crypto.SecretKey; import javax.crypto.SecretKeyFactory; import javax.crypto.spec.DESKeySpec; import java.util.Arrays; public class CipherPasswd { public static void main(String[] args) { try { /* * 鍵 */ // (1)秘密鍵を準備 byte[] kagi = "abc12345".getBytes(); DESKeySpec dk = new DESKeySpec(kagi); Arrays.fill(kagi, (byte)0x00); // セキュリティ情報を上書きして削除 SecretKeyFactory kf = SecretKeyFactory.getInstance("DES"); SecretKey sk = kf.generateSecret(dk); /* * 暗号化 */ // (2)暗号化準備 Cipher c = Cipher.getInstance("DES"); c.init(Cipher.ENCRYPT_MODE, sk); byte[] cleartext = "This ia an original message".getBytes(); // (3)暗号化 byte[] encrypted = c.doFinal(cleartext); /* * 復号 */ // (4)復号準備 c.init(Cipher.DECRYPT_MODE, sk); // (5)復号 byte[] output = c.doFinal(encrypted); // 表示 System.out.println("The string was "); System.out.println(new String(output)); } catch (Exception e) { e.printStackTrace(); } } }
暗号化の際に使用した秘密鍵を使って暗号化し、続いてその秘密鍵で復号します。
(1) 秘密鍵を準備
鍵データから鍵仕様(KeySpec)を生成します。このとき、“DES”は8バイト長の鍵データを必要とします。
次に鍵仕様から秘密鍵(SecretKey)に変換しますが、この変換にファクトリを利用します。
秘密鍵は、1.2.1で生成したKeyと同様のもので、これを使って暗号化します。
DESKeySpecは、与えられたバイトデータの先頭から8バイトのみをDES鍵の鍵データとして利用します。従いまして、8バイトを超えるデータを指定しても、それを超えたデータは鍵として利用されません。なお、鍵データを指定する際には、オフセットを指定することもできますので、APIドキュメントで確認してください。
(2) 暗号化準備
暗号化では、Cipherクラスを使います。コードにあるようにgetInstance( )メソッドでのインスタンスを生成します。このとき、引数には暗号化のアルゴリズム(algorithm)、モード(mode)、パディング(padding)方式を1.2.1 暗号化と復号の 暗号化準備にある形式で指定します。
生成されたCipherインスタンスを暗号化用に初期化します。初期化の際には、先で作成した、秘密鍵を与えます。
(3) 暗号化
初期化された Cipherインスタンスを使ってクリアテキストを暗号化します。
バイトデータを引数として Cipher の doFinal( )メソッドに与えると、暗号化されたデータが返されます。
(4) 復号準備
暗号化の際に利用した、秘密鍵を使って復号用にCipherを初期化します。
(5) 復号
初期化したCipherインスタンスのdoFinalメソッドに暗号データを渡して復号します。
この方法では、暗号化の鍵(秘密鍵)を指定する際に、利用する暗号化アルゴリズムが要求する鍵長に見合った長さの鍵データを与えなければなりません。次項では、パスワードなどから秘密鍵を求めそれを使って暗号化する方法を説明します。
(1) 秘密鍵を準備
鍵データから鍵仕様(KeySpec)を生成します。このとき、“DES”は8バイト長の鍵データを必要とします。
次に鍵仕様から秘密鍵(SecretKey)に変換しますが、この変換にファクトリを利用します。
秘密鍵は、1.2.1で生成したKeyと同様のもので、これを使って暗号化します。
DESKeySpecは、与えられたバイトデータの先頭から8バイトのみをDES鍵の鍵データとして利用します。従いまして、8バイトを超えるデータを指定しても、それを超えたデータは鍵として利用されません。なお、鍵データを指定する際には、オフセットを指定することもできますので、APIドキュメントで確認してください。
(2) 暗号化準備
暗号化では、Cipherクラスを使います。コードにあるようにgetInstance( )メソッドでのインスタンスを生成します。このとき、引数には暗号化のアルゴリズム(algorithm)、モード(mode)、パディング(padding)方式を1.2.1 暗号化と復号の 暗号化準備にある形式で指定します。
生成されたCipherインスタンスを暗号化用に初期化します。初期化の際には、先で作成した、秘密鍵を与えます。
(3) 暗号化
初期化された Cipherインスタンスを使ってクリアテキストを暗号化します。
バイトデータを引数として Cipher の doFinal( )メソッドに与えると、暗号化されたデータが返されます。
(4) 復号準備
暗号化の際に利用した、秘密鍵を使って復号用にCipherを初期化します。
(5) 復号
初期化したCipherインスタンスのdoFinalメソッドに暗号データを渡して復号します。
この方法では、暗号化の鍵(秘密鍵)を指定する際に、利用する暗号化アルゴリズムが要求する鍵長に見合った長さの鍵データを与えなければなりません。次項では、パスワードなどから秘密鍵を求めそれを使って暗号化する方法を説明します。
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